デイリーレポート(2022年9月1日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日に139円台に乗せたものの売りが出たことから上値が重いスタートとなりましたが、いっぽうで押し目買いも根強く138円台半ばでは買いが出てくる流れが続きました。NY引け後に138円台後半のもみあいを上抜け、年初来高値を更新する動きとなっています。

ユーロドルは東京市場ではやや上値が重たい展開となっていましたが、欧州市場に入り予定通りとはいえノルドストリームが停止したことでユーロ売りの動きとなりました。しかしユーロドルは前日同様に0.9980レベルではユーロガイも出ていたところに予想よりも高いCPIを受け9月理事会での0.75%利上げ思惑が広がり買い戻し。1.0079レベルへと上伸後にやや押して引けています。

ドル円はNY引け間際に米金利が上昇したこともありますが、早朝に年初来高値を上抜けると大台140円を視野に入れた値動きとなりつつあります。ただ、ここに至るまでの上昇幅も大きいことから一気に140円というよりは一進一退しながらのドル高となりそうです。

ユーロドルは9月ECB理事会が大きなヤマ場となることは間違いありませんが、今週は3日のノルドストリーム再開が予定通りに行われるかどうかを確認してからというところです。万が一再開しない場合には理事会前にユーロ急落を挟む可能性もあり、まずは3日待ちです。

本日は早朝のドル買いの動きを継続しやすいものの、利食いも出てくるでしょうから、ドル円の大台トライは明日以降にお預けになると考えています。ユーロドルは昨日のレンジ内の動きと見て、本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  138.90〜139.90
 ユーロ  0.9980〜1.0060
 ユーロ円 139.40〜140.10



配信日:2022年9月1日