デイリーレポート(2022年8月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場のドル円は仲値前後に実需のドル売りが出たことからとドル売りが先行し、その後もNY市場までじり安の展開が続きました。NY朝方に136.32レベルの安値をつけたものの、GDP改定値がマイナス成長ではあるものの予想よりも強く136.95レベルまで反発したものの、引けにかけては再びドル売りの動きとなり136円台半ばに押して引けました。

ユーロドルは東京市場ではドル売りの動きからユーロドルもじり高の展開となり、欧州市場序盤に発表されたドイツのGDP改定値が強かったことから一時1.0033レベルの高値をつけました。しかし、天然ガス価格も高騰を続け欧州景気に関してはネガティブな材料しか見当たらない中で引けにかけては改めてユーロ売りとなり、0.99台後半へと押しました。

本日はジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演に注目が集まりますが、コンセンサスはタカ派なスタンスを示すという見方です。昨日も地区連銀総裁の講演が続きましたが、ほぼタカ派なスタンスとなっていて、おそらくは本日の議長講演もそうした見方を踏襲すると見られます。

本日は講演内容次第であるものの、既にタカ派な講演内容を織り込んでいることもあり、想定内の内容であれば週末前の調整が入りそうですし、かなりタカ派ということであればドル買い再開というところでしょう。無いとは思いますが、ハト派な内容の場合はドル安です。

本日はNY前場の講演でそれまで動きにくいこと、内容次第で荒れそうなことから予想レンジは示さないでおきます。



配信日:2022年8月26日