デイリーレポート(2022年7月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみとなります。(チャートは原則として週初と大きな変化が見られた時に更新します。)

ドル円は本日の日銀会合そのものは現状維持でこれまで同様に日米金利差拡大によるドル下支え要因ではあるものの、黒田日銀会見で今後のインフレと出口戦略、緩和継続が円安の要因とされていることに対してどのような回答をするのかを見てから動きたいということのようです。ドル円は一日を通しての値幅も48銭に留まりもみあいのままで終わりました。

ユーロドルもECB理事会を控えポジション調整は一巡した感がありますが、0.5%利上げを見込む向きも増えていてユーロ買い要因とされるいっぽうで、利上げペースの加速は欧州景気後退も加速させる悪材料と考える向きもあり、本日の結果待ちです。。またイタリアの政局不安やノードストリームの修理点検後にガス供給が再開するのかといった不安もあり全体としてはユーロ売りの材料が多い一日となっていました。

本日は本格的に動きが出てくるのは黒田日銀総裁会見後ですが、ユーロについてはECB理事会の結果を見るまでは動きにくく、しかも利上げ幅については見方が分かれていることからNY市場までは動きにくい流れが続きそうです。

ここでは黒田日銀総裁は大規模緩和継続の意見を変えず、またECBはイタリア政局にも警戒して初回の利上げは0.25%から始めるという見方でいようと思います。そうであるとすると全般にドル買い方向に動きやすいというところでしょうか。ECBの結果によっては柔軟な対応が必要です、上記条件を前提に本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  137.95〜138.75
 ユーロ  1.0135〜1.0235
 ユーロ円 140.20〜141.40



配信日:2022年7月21日