デイリーレポート

前日までも株式市場は売り一色の展開でしたが、金曜も朝から売りが先行、NY市場では一時1100ドル近い下げとなり、ドル円も終日下げ続けNY市場の引け間際には107.51レベルの安値をつけました。しかし、株式市場ではパウエルFRBの適切に行動するとの発言を利下げと受け取り引けにかけては大きく反発、ドル円も引けにかけては108円台に戻して引けました。
いっぽうユーロドルは、欧州市場序盤まではドル円同様ドル売りの動きから一時1.1053レベルの高値をつけました。しかし、株安の動きは欧州株でも強まり、ユーロ円の売りが先行する中でユーロドルも売りへと転じ、NY前場には1.0951レベルへと反落。その後はNYの引け間際まで改めてドル売りの動きがユーロ買いとなり、再び高値圏に近づいての引けとなりました。

ドル円は直近高値112.19をつけたのが2月21日でしたからわずか一週間で5円近い下げ幅を記録したこととなります。その間のNYダウの急落ぶりに比べればまだ良いとも言えますが、この短い期間で昨年の年間レンジの6割以上の値幅があったと考えると、そろそろいったんは下げ止まってもおかしくはないでしょう。FRBの利下げ思惑による株式市場の下支え期待と、コロナウイルス感染者急拡大による世界経済減速懸念と、目先は後者の影響のほうが大きいことはたしかですが、米国株が下げ止まることを確認できれば改めてドル買いに動く向きも出てきそうです。109円台後半まではドル安トレンドの範囲内であったところに急速な動きでテクニカルにドル買いで入った動きもさすがにストップアウトと考えられますので、今週は基本的には売買が交錯しやすい流れとなりそうです。本日は107.40レベルをサポートに108.40レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルは日替わりどころか市場替わりくらいの速度でドル材料、ユーロ円材料とついていく通貨を目まぐるしく変えていますが、ドル円高値から今朝の安値の半分程度はドル安の影響があるであろうと仮定すると1.10台前半となり、まあそんあところかなという印象です。ここからもドル円でのドルの動き、ユーロ円でのユーロの動きと見る対象を変えていきそうですが、やはり米国の株式市場次第となりますので、FRBの動きがFOMCで出てくるのか、あるいはサプライズも狙って緊急利下げといった動きで出てくるのかの思惑も含めて見ていく必要がありそうです。本日はユーロドルが1.1010〜80、ユーロ円は118.60〜119.50のレンジとします。


配信日:2020年3月2日