デイリーレポート

ドル円をはじめクロス円が軒並み大幅高、円独歩安の一日となりました。東京前場から堅調な日経平均株価に引っ張られて110円の大台を回復した後はやや上値の重たい展開となっていましたが、海外市場に移り東京の高値を上抜けたあたりから、仕掛けのドル買いが見え始め、年初来高値を上抜けるとストップも加わって110円台半ばへと水準を切り上げました。NY市場では日経先物とドル円と双方がリスクオンの動きを作り出し、値頃感で売った向きのストップも巻き込みながら大幅高、後場には111.59レベルの高値をつけ、若干押しての引けとなりました。

いっぽうユーロドルは、東京市場では前日までの流れを受けてやや上値の重たい程度で目立った動きは出ていませんでした。欧州市場以降はドル円でのドル高からNYの昼前には一時1.0782レベルと安値をわずかに更新しましたが、ドル円の円安がユーロ円にも波及し、ユーロ円も大幅高となったことからユーロドルも1.08台を回復しての引けとなりましたが、値幅は限定的な一日となりました。

これまで110円台前半を下げていた2015年125円台からのレジスタンスを上抜いてきたことで、テクニカルにもドル買いに転じる動きになったと言えます。こうなると、110円割れは遠のいてきた感があり、週末終値、月末終値でも110円の大台を上回る可能性がかなり高くなってきたように思えます。材料的には新型コロナウイルス感染者拡大による景気減速や、ついに99後半にまで上がってきたドルインデックスからドル高牽制発言の懸念などあるものの、当面はテクニカルを材料にしたドル買いが目立つこととなるでしょう。私のように長期レジスタンスを気にしていた参加者が一斉に宗旨変えに動いていると思いますので、これまでのもみあいから、下がったら買いという流れに転じたと見て良いでしょう。本日はさすがに1円50銭以上も上げた直後ということで一段高は考えにくいものの、下がったら買いという動きは出てきます。111.05レベルをサポートに111.55レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロドルはドル高によるユーロ安からユーロ円でもストップを巻き込んでの上昇となったことによるユーロ買いへと転じていますが、上述の通りこれまではユーロ安によるドル高だったものが、ドル円でも円大幅安となったことでドル全面高の様相を呈してきました。ドルインデックスも昨夜は99.72まで上昇したことで2,017年5月以来のドル高水準を示しています。そろそろトランプ大統領による牽制発言が懸念されますが、こうなってくると発言が出ても影響は少なくなってくる可能性もありそうです。本日のユーロは対ドル、対円とももみあいを考え、ユーロドルが1.0785〜1.0815、ユーロ円は119.85〜120.35とします。


配信日:2020年2月20日