デイリーレポート(2022年1月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では日経平均が大幅安となる中で売りが先行したものの株価に買い戻しが入ると買い戻し。欧州市場ではダウ先が下げると改めて売りとなり、一時113.48レベルの安値をつけましたが、引けにかけてはダウの買い戻しと週末前のポジション調整から東京早朝の水準へと戻して引けました。

ユーロドルは東京から欧州市場前場まではドル円と歩調を揃えたドルの動きとなり東京後場に週間高値となる1.1483レベルをつけました。NY市場ではダウの下げがユーロ円の売りとなり、ユーロの上値を抑えたことと、週末を控えた短気筋のポジション調整から1.1399レベルまで下げた後に若干戻して引けました。

ドル円は日経、NYダウと株式市場の下げに反応し一時113円台半ばまで下げましたが、週初からの下げが2円40銭近くに達したこともあり、週末前のポジション調整もそれなりに目立った印象です。11月末安値から年始高値に対する78.6%押しが113.35とほぼテクニカルなターゲットを達成したことで、短気的には安値を見た感じがします。

ただ米金利の利上げ前倒し思惑が続く中で株式市場の上値が重くなる動きは今後も続くと見られ、ドル円も戻りは鈍くなってくると考えられます。いっぽうでユーロはドルとしての動きがユーロドルに見られると同時に、株式市場のリスクオフはユーロ円でも円買いとなり双方の動きがミックスする流れが続きそうです。

週初はドル円、ユーロ円とも戻り売りが出やすいと見て以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  114.00〜114.60
 ユーロ  1.1380〜1.1420
 ユーロ円 130.15〜130.65



配信日:2022年1月17日