デイリーレポート(2021年11月15日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

金曜のドル円は東京前場に日経平均株価が上昇する動きとともに円売りが先行、114.30レベルの週間高値をつけましたが、114円台前半ではドル売りオーダーも多く、欧州市場序盤まで高値圏でのもみあいが続きました。欧州市場に入り利食い売りに押されて早朝の水準に押すと、その後も週末を前にしたポジション調整が続きNY昼前には113.76レベルまで下押しし、上値が重たい地合いでの引けとなりました。

いっぽうユーロドルはほとんど動かない1日となり値幅はわずか29pipsに留まりました。ユーロ円はドル円の動きと同様で東京前場に上値を抑えられ、引けまではじり安の展開となりました。

先週は売りが先行したものの米国CPIで大きく反発、しかし上値も重たいという流れに落ち着き、以前の113円台前半の買いと114円台前半の売りに挟まれる横ばい相場に戻ってきたようです。こうなると相場としてはつまらなく、次に方向感が出てくるまでは上がったら売り下がったら買いの動きが続き、どこかでバランスが崩れるのを待つと言うことになります。

ユーロドルも上値が重く1.15の大台は一気に下抜ける動きとなりましたが、1.14台前半から半ばでのもみあいとなり週後半は膠着気味の流れとなっています。現在はユーロドルのほうがドル高の動きに反応しやすいと言えますが、ドル円同様にこのまま素直に下がる感じもしません。

本日は先週後半のドル買いに対する調整のドル売りが継続しやすい週初と考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.55〜114.05
 ユーロ  1.1440〜1.1485
 ユーロ円 130.15〜130.55



配信日:2021年11月15日