デイリーレポート(2021年10月18日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は金曜も円安が進行しました。NY市場まで株高によるリスクオンの動きも手伝って、NY市場の朝方には114.47レベルと2018年10月以来となる3年ぶりのドル高・円安レベルとなりました。ただ、2018年高値114.55レベルをトライしきれなかったことミシガン大消費者信頼感が弱かったことから一時的に113.99レベルまで押したものの引けにかけては114円台前半に戻して引けました。

ユーロドルはドル円とともにユーロ円が一段高となる動きに沿って欧州市場序盤に1.1617レベルの高値をつけたものの、前日高値は抜けられず、その後は上値が重たい展開を続けました。ただ終日のレンジは31pipsに留まりユーロドルは動意薄のままで1週間を終えました。

ドル円は、まさか1週間で2円以上もの円安が進行するとはほとんどの人が考えていなかった結果でしょうが、連日仕方なく買った人だけがポジションを取れているという流れとなっています。また月曜に113円でノックアウトがあったと言われましたが、114円にもあった可能性があります。ミシガン後の下げで114円割れが瞬間で戻したことから既に113円台では実需を中心に買いが出ていたという印象です。今週は2018年高値114.55レベルを試す可能性が高そうですが、日柄的には明日前後で円高に反転する時間帯となるため注意が必要です。

ユーロドルは金曜も動きが鈍かったですが、週を通してのレンジも74pipsとドル円の2円29銭に比べると3分の1以下に留まりました。今週もドルの動きよりもユーロ円の動きに追随する流れが続きそうです。週初はドル円が114.55レベルをトライできるかどうかでユーロ円に動きが出て、ユーロドルはユーロ円の動きとドルの動きとで相殺される流れが続きそうです。

本日は金曜に高値トライを失敗したことから若干の調整を考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.80〜114.40
 ユーロ  1.1565〜1.1605
 ユーロ円 131.90〜132.50



配信日:2021年10月18日