デイリーレポート(2021年8月12日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日までの流れを継続、米金利も上昇する動きの中で欧州市場序盤に110.80レベルの高値をつけました。7月中旬以降の高値圏を上抜けたものの、米金利が反転する動きとともにドル円も下げへと転じました。

NY市場に入り発表されたCPIは予想通りではあったものの前月からは鈍化し、FRBの見通し(CPIの伸びは鈍化していく)を思い起こさせたことから米金利が下げへと転じ、NY後場の10年債入札が好調だったことも一段の金利低下につながり、米金利は1.376%から1.303%へと低下、ドル円も130.31レベルまで押し若干戻して引けました。

ユーロドルは年初来安値を視野に入れて上値の重たい展開が続いていましたが、欧州市場序盤につけた1.1706レベルまでで、安値更新には2pips足りずという状況でした。その後米金利が下げに転じたことからユーロ買い戻しが出ましたが、どうもユーロドルは1.1700レベルにオプションも含めてユーロ買いが入っているという印象です。まだ距離は近いので新値更新チャンスは終わっていませんが、昨日の動きを見ているとややトライしにくい感じになってきたと言えそうです。

本日はNY終値近辺を中心としたもみあいを考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  110.20〜110.55
 ユーロ  1.1720〜1.1760
 ユーロ円 129.40〜129.75



配信日:2021年8月12日