デイリーレポート(2022年11月15日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は早朝からドル買いが先行しましたが、多くは先週後半にドルを売ることができた短期筋の利食いのようでした。その後は値頃感で売った日計りの損切りによるドル買いなども出て欧州市場で140.80レベルまで上昇。NY市場に入ってからはドル売りも出て139円台後半に下押しして引けました。

ユーロドルはドル円と同様にドル買いが先行、ユーロは上値が重たい流れが続き、欧州時間にパネッタECB理事が引き締めに慎重な姿勢を示したことで一時
1.0271レベルの安値をつけました。NY市場ではドル売りの動きとともに東京朝方の水準に戻して引けました。

ドル円は週末の引けでいったん目先の安値をつけた格好となっていますが、長期的にはドル高の流れは変わっていないものの短期的には戻り売りが出やすい地合いと言えます、金曜東京市場でつけた142円台半ばは当面の高値になると見られます。ユーロドルは高値圏でのもみあいを続けていますが、1.03台半ばの上値が重たい印象です。

本日は大きく動きが出てくるとは思えず、ドル円、ユーロドルともに戻り売りが出やすい流れを考え、以下のレンジとします。
 ドル円  138.10〜139.50
 ユーロ  1.0295〜1.0380
 ユーロ円 142.90〜144.40



配信日:2022年11月15日