デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2022年3月24日
ドル円は前日の円安の流れを受けて早朝には121.41レベルの高値をつけました。しかし、121円台半ばでようやく売りも見え始めたところで米金利が低下し始める動きとともに利食いの円買いが続くこととなりました。NY朝方には120.59レベルの安値をつけましたが、NY市場では改めて円売りの動きが強まり121円台前半へと戻して引けました。ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場に入りドラギ伊首相がウクライナ情勢に不透明感を示したことをきっかけに下げる動きに。ドル円とともにユーロ円の売りも出ていたことからユーロ円は東京朝方の高値133.90レベルから132.33レベルまで下押しし、引けにかけてはユーロドル、ユーロ円ともに欧州前場水準へと戻しました。ドル円は長期的には円安の流れは続いているものの、米10年債利回りが2.417%でピークアウトした動きとともに、目先の利食いが出た流れです。ここまでの円安スピードが速かったこともあってしばらくはもみあい入りという流れでしょうか。またユーロドルはウクライナ情勢がはっきりしない流れが続いていることもあってトレンドとしては緩やかなユーロ安です。現在の経済情勢を反映して、資源国通貨が最強、次が米ドル、そしてユーロ、最弱が円という序列になっています。この強弱はそう簡単には変わらないように思います。本日はもみあいの一日を考えて、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  120.70〜121.40
 ユーロ  1.0950〜1.1010
 ユーロ円 132.50〜133.40

更新日: 2022-03-24 12:00:39