デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2021年11月8日
注目の米国雇用統計を前にドル円は113.70前後でのもみあいを続けていました。発表前には前回が悪かったせいか強めの数字を期待する向きも多く若干ドル買いが目立っての指標待ち。結果は失業率がさらに改善し4.6%、NFPも+53.1万人と強く、発表直後は114.03レベルと114円台に乗せましたが、114円台ではドル売りも多く反落、さらには週末前のポジション調整と見られる動きが債券市場で見られ、債券買い戻し(長期金利低下)の動きからドル安となり、ドル円は113.30レベルまで下押し後に若干戻して引けました。ユーロドルも東京市場から欧州市場序盤までは動意薄で動きが見られず、雇用統計前にややドル買い・ユーロ売りの動きが見られました。発表直後はドル買いユーロ売りの動きから1.1513レベルの新安値をつけましたが、1.15のお大台はトライしきれず反騰。ドル売りの動きからユーロドルも買い戻され1.1573レベルの高値をつけて、高値圏での引けとなりました。ドル円は114円台以前の売りと113円台前半の買いに挟まれてのもみあいが続いています。今回も114円台では売りが出ましたが、どちらかというと高値を切り下げています。ただ、113円台前半の買いもしつこく金曜の下値も止められました。週明けのドル円は買いが先行していますが、本日も米金利、株式市場の動きを見ながらの展開となりそうです。ユーロドルは1.15の大台がなかなかトライできない流れですが、ユーロを買う材料があるわけでもなく、中長期的には下抜けする方向であるとは思います。ただ短期的には金曜の流れを受け底堅い(ドルの上値が重い)週初となりそうです。本日はドル円も含めてドルが上がったところでは売りが出やすい流れでしょう。以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.30〜113.70
 ユーロ  1.1540〜1.1580
 ユーロ円 131.05〜131.45

更新日: 2021-11-08 10:51:58