デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2021年11月2日
週明けの金融市場は、総選挙の結果が事前予想に反して与党が大健闘、自民も単独で安定多数を維持したことを好感して日経平均株価が大きく窓を開けて上昇、リスクオンの動きからドル円も円安に動きました。欧州市場序盤には114.44レベルの高値をつけましたが、その後はユーロドルの買いによるドル売りの動き、NY市場では米金利低下も加わって朝方の水準に押して引けました。ユーロドルは東京市場ではドル円とともにユーロ円の買いも入ったことから底堅かったものの目立った動きは出ていませんでした。海外市場に入ってからはユーロが対ドル、対円で買いが強まり1.16台に乗せ1.1609レベルの高値を見た後、高値圏での引けとなりました。ドル円は選挙結果を受けての株高、円安は想定通りの動きでしたが、114円台半ばから上ではドル売りも見られたことから年初来高値の更新は明日のFOMC、あるいは5日米国雇用統計後に持ち越しと考える向きの利食いに押されたという印象です。先週の安値圏から1円以上の動きとなったことも大きくは動かないと考えると絶好の売り場にされたと言えるでしょう。ユーロドルは大きな下降トレンドの中で細かい上下が日々の動きになっているといった感じですが、1.16台に戻してきたことで戻り売りを考えやすくなったと見られます。ドル円もいったん戻り高値を見たことから、ここからユーロ円での売りも出てくればユーロドルも連れ安となりやすいと見ています。本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.80〜114.20
 ユーロ  1.1565〜1.1605
 ユーロ円 131.85〜132.35

更新日: 2021-11-02 11:05:21