デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2021年10月26日
週明けのドル円は、週末の静岡参議院補欠選挙で自民党候補が敗れたことから安く始まった日経平均先物が結局はダウ先に引っ張られて上昇する動きとなったこともあってじり高の展開が続きました。いっぽうユーロドルは東京前場はユーロ円の買い、金価格上昇などを材料に買いが先行しましたが1.1665レベルまでと先週からの高値圏は抜けられず自立反転。欧州市場では弱いドイツの経済指標や弱い見通しを示したドイツ連銀月報に反応してユーロ売りが続き1.1591レベルまで水準を下げた後にやや戻して引けました。ドル円は値幅も50銭程度とあまり目立った動きとはなっていないことや、113円台後半では上値も重く買いの流れが続くという感じではではありません。引き続き113円台前半の買いと後半の売りに挟まれて方向感が出にくいもみあいとなるでしょう。いっぽうでユーロドルは先週から1.1665レベルに上がると売りに抑えられる流れを繰り返しています。1.1670をつけていないことから同レベルには大きめの売りが構えているという印象ですが、昨日はドイツの景気の減速が懸念されてのユーロ売りとなりました。ドイツにとっては政治も年内に連立がどうなるのか不透明な状況ですし、長期的にはドル高の動きも重なって下げる流れになりそうです。本日は強い米国株の動きもありドルがやや底堅い動きを見せながらのもみあいという見方で、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.60〜114.00
 ユーロ  1.1580〜1.1620
 ユーロ円 131.85〜132.35

更新日: 2021-10-26 11:22:52