ドル円は前日の流れを受けて売りが先行する中、後場に前日安値を下抜けるとテクニカルな仕掛け売りも加わって下げ足を速める展開となりました。NY市場の朝方には109.11レベルまで安値を広げましたが、米金利が前日と併せて2点底を形成し上昇に転じたことからドル円にもやや買い戻しが入っての引けとなりました。ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場序盤以降はドル円のドル売りに遅れてユーロ買い（ドル売り）の動きとなりました。NY市場に入ってからはドル買い戻しの動きからユーロドルは東京朝方の水準に押した後に若干買い戻しが見られました。ただ、ユーロドルは値幅が終日で33pipsに留まり、参加者の興味は円クロスに集まっていたようです。ドル円はこれまでの109円台前半から半ばの買いという流れをやや外れてきた様子で、逆張りトレードを繰り返していた向きがいったん引いたこともあって8月4日以来の安値圏を見ています。これまでサポートとなっていた水準を抜けてきたことで戻り売りが出やすい地合いに転じてきたと言えそうです。ユーロドルは月曜を除くと連日冴えない展開が続いていますが、ドル円の下げとユーロ円が歩調を合わせドル安によるユーロ買いとユーロ円の売りとで相殺する値動きになっているようです。本日もドル円、ユーロ円とも戻り売りが出やすいことからユーロドルはもみあいになりやすいでしょう。本日は以下のレンジを見ておきます。
ドル円 109.05〜109.45
ユーロ 1.1800〜1.1835
ユーロ円 128.95〜129.35
更新日：
2021-09-16 11:07:53