デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2021年6月23日
ドル円は前日海外市場の流れを継続しドルじり高の地合いからスタート。その後NY市場に入ってからは強い経済指標も重なって一段高となりましたが、高値110.79レベルとFOMC後の高値を抜けられず引けにかけてはやや売られての引けとなりました。いっぽうユーロドルは東京市場では若干上値が重たい程度で動意薄の流れが続きましたが、NY市場ではドル円の上昇とともにユーロ円でも買いが強まったことから1.1953レベルまで上昇後に若干押して引けています。昨日はパウエルFRB議長の議会証言、レーンECB理事の講演と先週のFOMC以降に大きな材料を提供した二人の発言内容に注目があつまりましたが、パウエル議長は改めてそう切り上げ思惑を否定する発言を行いました。発言後は若干米金利の低下はあったものの昨日の米金利は終日横ばい。またレーンECB理事は物価の上昇が急激に変化することはないとし、特に目新しい発言は見られませんでした。基本的な材料は先週FOMC前から変化は無いという見方で良いとは思いますが、為替市場では主要通貨での緩やかなドル高トレンドがテクニカルに続いていることが底堅い値動きの材料になっていると考えられます。ただ、ドル円が年初来高値を上抜けて一段高になって行くほどの勢いも無いと思いますし、ユーロ位は先週の下げが大きかったことから短期的には安値を見たと言えそうです。本日は若干底堅い動きを続けやすいものの、ドルの上値も限定的になるという見方から以下のレンジを示しておきます。
 ドル円  110.45〜110.85
 ユーロ  1.1905〜1.1950
 ユーロ円 131.80〜132.30

更新日: 2021-06-23 10:51:36