デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2019年8月8日
ドル円は前日の上値の重たい動きを受け昨日もわずかに上値を切り下げる展開が続きました。しかし、欧州市場までは様子見が続き上下ともに方向感がはっきりしなかったところ、米国債の利回りが夜間取引で1.62%まで低下する動きに沿ってドル売りが再開、NY市場前場にはダウの下げも重なって105.50レベルの安値をつけました、引けにかけてはダウが行って来いのうごきとなり、ドル円も106円台を回復しての引けとなりました。いっぽうユーロドルは、世界的な低金利を反映しドイツ国債の利回り低下から欧州市場序盤は売りが先行しました。その後はドル売りの動きからユーロドルは買い戻し、引けにかけてはドル円同様にドル買いの動きから売りも入って引けています。ドル円は105.50レベルと安値を更新したものの105円台ではまだ買いも残っていることから株価とともに回復しています。しかし、米中間の貿易摩擦が長期化する懸念は根強く長期的にはすべての金融市場におけるリスクオフの動きは継続しやすいと考えるべきです。また、米国10年債利回りも金利低下思惑と安全資産としての回の面とで一段と下げる可能性があり、引き続き米最利回りと金価格とをリスクオフの指標として見ていくこととなります。ドル円は戻り売りスタンスで、本日は106.30レベルをレジスタンスに105.70レベルをサポートと106円を挟んでの展開を見ておきます。ユーロドルは欧州市場ではユーロ売りにも目が向きましたが、やはりドル売りの影響が大きくやや水準を上げることとなりました。ただ、週間高値を超えるには至らず、ユーロ円の下げを見る向きもいまだ多いことから、ユーロの上値は重たくなりやすい地合いが続きます。本日はユーロドルが1.1175〜1.1225と1.12を挟んでのもみあい、ユーロ円は118.50〜119.25とドル円同様に戻り売りを考えています。レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

更新日: 2019-08-08 11:36:48