デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2021年5月19日
東京市場では全く動かなかったドル円でしたが、欧州市場序盤にECBの債券購入縮小思惑を背景としたユーロ買いに引っ張られてドル安へとシフト。しかし、海外市場では水準を下げたのみで再びもみあいとなり横方向の動きに終始しました。ユーロドルは世界的な経済活動正常化への期待は欧州でも広がり、4月から加速していた債券の購入ペースを早期に減速させるという思惑が根強い状況です。ユーロドルは前週高値を上抜けるとテクニカルな買いも加わってNY朝方には1.2234レベルの高値をつけました。ユーロ円も133.19レベルまで上昇し、2018年2月以来の高値をつけています。ドル円はユーロドルがリードしてのドル安の流れが続いていますが、長期的なドル高トレンドにまでは変化は見られず、先週の動きを考えると108円台半ばではいまだドル買いオーダーも控えているという状況です。本日はそろそろ買い戻しも出てきそうですから、108.80レベルをサポートに109.20レベルをレジスタンスと昨日のレンジをベースとした流れを見ておきます。ユーロドルは強い試合が続いていますが、対ドルでは売りも出てきそうです、しかしユーロ円は133円台に乗せ2018年2月以来の高値となっていますし、ポンド円やカナダ円などクロス円が軒並み円安となっていることから、ユーロ円に関してはまだ上昇余地を考えたいところです。日本のワクチン接種の遅れが為替市場では円売りにつながりやす流れはしばらく続くでしょう。本日はユーロドルが1.2190〜1.2240、ユーロ円は132.95〜133.45とします。

更新日: 2021-05-19 10:27:04