デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2019年8月2日
ドル円は朝方に前日FOMC後の高値を超えるとストップオーダーも巻き込みながら仲値前には109.32レベルの高値をつけました。しかし、動きが止まると実需の売りも出てきて徐々に上値の重たい動きとなりNY市場入り。NY市場に入り発表された経済指標が弱かったことから売りが強まり、今度はドルを買った向きのストップオーダーを巻き込み週間安値を更新しました。後場に入りトランプ大統領が対中制裁関税第4弾を9月から実施との発言にドルは大幅安となり107円台前半へと朝の水準から2円も下げる大相場となりました。いっぽうユーロドルも出だしの動きはドル円と同様、ドル買い・ユーロ売りが先行しましたが、上値の重たい流れが続き欧州市場の昼頃には1.1027レベルの安値をつけました。NY市場ではドル売りの動きに底堅さも出て、後場のドル急落局面ではユーロドルも上昇しましたが、ユーロ円が1月3日以来の118円台に入り込んだこともあり、上げ幅は限定的なものとなりました。ドル円はFOMC、109円超えのストップと新規の仕掛けとドル買いに転じる材料が多かったところにトランプ大統領が関税第4弾の発言をしたことで、思い切りハシゴを外された動きとなりました。改めてドル売り相場になったことになりますが、ドル円の1日の値幅が2円を超えるのは年初のフラッシュ・クラッシュを除くと2017年1月以来となります。ドル円の場合大きく動くときはだいたいリスクオフの円高なのですが、昨日は油断していた参加者も多かったと思います。本日も戻り売りが出やすい流れは続いていると見て、107.50レベルをレジスタンスに106.50レベルをサポートとする流れを見ておきます。ユーロドルもドル安傾向が続きそうですが、ユーロ円が続落する動きも重なって昨日同様に上昇幅は限定的と思われます。本日はユーロドルが1.1065〜1.1111、ユーロ円はフラッシュ・クラッシュ安値を下抜ける動きを考え118.20〜119.20を見ておきます。レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

更新日: 2019-08-02 10:37:29