デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2019年7月30日
ドル円は日経平均が売られたことと仲値に向けて実需のドル売りが持ち込まれたところに、金曜安値を割り込んだことでストップオーダーも巻き込みながら東京前場には一時108.39レベルの安値をつけました。しかし、その後は株価が持ち直す動きとともにじり高となり、欧州市場では動きが止まったもののNY市場に入り月末スポットの実需の円売りが入り、ドル円、ユーロ円ともに上昇、ドル円は108.90レベルまで上昇後にやや押して引けました。いっぽうユーロドルは、東京市場ではドル円同様にドル売り後の買い戻し(ユーロ買い後の売り)となっていましたが、欧州市場に入り英国閣僚からEUが譲歩しない場合は合意無き離脱もやむを得ないとの発言が続き、ポンド売りがユーロの売りへと波及しました。しかし、NY市場ではユーロ円の買いがユーロドルの買いとなり、ユーロドルは1.1151レベルへと上昇後、そのまま高値圏での引けとなりました。ドル円はザラ場ベースでは東京前場とNY前場にトレンドが転換する忙しい動きではありましたが、108.90から109.00にかけてはまだドル売りオーダーが残っている一方で昨日売った向きのストップも109円超えには見られ、いったんはそれをつけに行く流れでしょうか。ただ、その後は明日のFOMCに向けて改めて売りも出やすくなると見ています。本日は108.60レベルをサポートに、109.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。ユーロは、ドルの動き、ポンドの動き、円の動きとその時時の他通貨の影響で動く一日となったことで、ユーロとしての方向感は見えにくくなっています。ただ、欧州も英国も売り材料のほうが多いことから、上がったところでの売りは依然としてワークしやすいと見ています。本日のユーロは戻り売り、ユーロドルが1.1120〜55、ユーロ円は121.00〜121.40のレンジとします。レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

更新日: 2019-07-30 10:02:42