デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2019年7月19日
ドル円は、東京市場では寄り付きから売りが強かった株価に反応しリスクオフの円買いが先行、後場には107.62レベルまで水準を切り下げました。しかし、2週間前の安値をトライしきれなかったことや、株価も先物の夜間取引で上昇に転じたことから反転し、NY市場では強い経済指標も手伝って108円台を回復したもののそこまで。NY後場にはFOMCメンバーで2人から月末FOMCで50bpの利下げもあるのではと思わせる発言が相次いだこと、また米軍がイランの無人機を撃墜したニュースも重なって107.21レベルまで売られて安値引けとなりました。いっぽうユーロドルは、欧州市場序盤までは前日からの買いの動きを継続していましたが、ECBがインフレ目標の見直しを検討のヘッドラインに反応して反落、一時1.1204レベルの安値をつけました。しかし1.12の大台は割り込めず、NY市場後場のドル売りの動きから1.1281レベルまで反転上昇、そのまま高値圏でのクローズとなりました。NYが引けてからNY連銀総裁の講演内容(予防的利下げ)は次回FOMCとは関係ないとの発言を受け、早朝相場ではドル買い戻しが入り、ドル円は107.60レベル、ユーロドルも1.1239レベルを見ています。ドル円はNY後場の下げでターゲットとなっていた107円台半ばをしっかりと下抜けしたこともあって、その後のヘッドラインで買い戻しが入っていますが、その前の108円台での上値の重たさを見ている限り、上がったところは売りというスタンスでいて間違いはないでしょう。引き続き、次のターゲットとなる6月安値106.78レベルを視野に入れ、上がっても下がっても売りの流れにあります。本日も早朝に持ち上げられたことから逆に売りやすい状況にあると考えられ、107.65レベルをレジスタンスに107.15レベルをサポートとする流れを見ておきます。ユーロも早朝の動きでドル買い・ユーロ売りとなっていますが、ユーロの場合にはドル売り材料とユーロ売り材料とがミックスしていて、少なくとも25日のECB理事会の結果を見るまではポジションをどちらかに傾けることは困難です。ただ、昨日の今日ということで、本日のところはドル売りが出やすい地合いが続くと見て、ユーロドルは底堅い展開となりそうです。ユーロドルが1.1235〜1.1275、ユーロ円はもみあい継続を想定して120.75〜121.20とします。レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

更新日: 2019-07-19 08:08:41