デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2024年1月12日
ドル円は前日の上げに対する調整もあり東京朝方こそ売りが先行しましたが、その後は米国CPIを前にNY市場まで145円台半ばでのもみあいが続きました。CPI結果は予想よりも強く米金利が上昇、ドル円も一時146.41レベルと雇用統計後の高値を上抜けしました。しかし、引けにかけて米金利が低下する動きとともに、ドル円も下げ145円台前半での引けとなりました。ユーロドルも基本的にはドル円と同様にNY市場までは小動き、CPI後にユーロ売り、その後買い戻しという展開でした。FRB関係者の発言としては、ハト派、タカ派双方の発言がありましたが、それほど大きな影響は見られず、市場参加者の3月利下げ思惑は変化が無いままでした。ドル円は先週の雇用統計、今週のCPIと強い数字が続きますが、どちらも発表後のドル買い、しかしその後は発表前よりも水準を下げるという流れとなっています。市場参加者の3月FOMCに対する見方も利下げ折り込み度が70%以上へと上昇してきています。目先の数字よりも3月利下げは確実という見方が支配的です。またドル円は年始からの円安の動きでポジション的にもドル買いが膨らんできていると考えられ、上がったところでは利食い売りが出ているという印象です。本日も週末前のポジション調整からドルが買われる局面では戻り売りがでやすいでしょうし、ストレートに下げるようであれば慌てた売りが出てくるのではないでしょうか。

更新日: 2024-01-12 09:01:30