デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2023年6月15日
ドル円はFOMCを控えて若干上値が重たい動きがNY市場まで続きました。NY市場に入り予想より弱いPPIに反応して米金利低下、ドル売りが先行し、FOMC前には139.28レベルまで水準を切り下げました。FOMCは予定通り現状維持となったものの2023年末の金利見通しが0.5%引き上げられたことで、7月だけでなく年後半も追加利上げの可能性が示されたことで金利上昇、ドル買いとなり140.17レベルまで上昇し、高値圏での引けとなりました。ユーロドルはNY市場までは多少の上下はあったものの方向感は出ていませんでしたが、PPIをきっかけとしたドル売りから前日高値を超えると1.0864レベルの高値をつけました。FOMC後のドル買いの動きでは1.0800レベルまで下げたものの日中安値はトライしきれず、1.08台前半に戻して引けました。今回のFOMCでは現状維持は全会一致とタカ派のメンバーはどこに行ったのかという感じでしたが、金利見通しでは年末に5.625%が中央値となりタカ派はやはりいたというサプライズになりました。この結果を受け金利上昇、株安、ドル高となり、ドル円は東京朝方に週間高値を更新する流れとなりました。その後もドル高の動きになっていますが、前回141円目前で三者会談が開かれたことを考えると今回も141円は強いレジスタンスになってくると見られます。ユーロドルは本日のECB理事会で0.25%利上げが確実しされていますが、声明や総裁会見でどのような言葉が出てくるのかが注目されます。

更新日: 2023-06-15 11:52:42