デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2022年10月3日
ドル円は期末実需のドル買いがあり仲値までは買いが先行、その後昼過ぎまでは底堅い展開が続いたものの前日高値を超えられず、東京後場は米金利低下も手伝って反落しました。しかし欧州市場序盤に144.20レベルの安値をつけたものの下げきれず、海外市場では米金利上昇とともにNY引け間際には144.81レベルまで買い戻され、高値圏での引けとなりました。ユーロドルは、ドル円とはやや動きは異なるものの東京前場はユーロ売り、後場はユーロ街となり欧州市場序盤には0.9854レベルの高値をつけました。米金利上昇とともにユーロ売りとなりNY朝方には0.9734レベルの安値をつけ、NY市場では0.98前後でもみあいのまま引けました。四半期末ということで東京仲値、LDNフィキシングとも実需の動きが懸念されていましたが、どちらも特段目立った動きは無く、10月入りとなりましたが、ベースには日本以外の主要国での引き締め、欧州を筆頭に景気後退リスクといった材料があり、為替市場では米ドルに一強と日本円と欧州通貨が弱いという動きには変化はありません。円相場も介入警戒感は残るものの145円台に乗せる動きが出てきそうですし、ポンドとユーロは戻り売りを考える向きが出てくるでしょう。ただ、本日は日柄的にドル円での円買いが出やすいということもあって、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  144.00〜144.95
 ユーロ  0.9760〜0.9840
 ユーロ円 141.35〜142.25

更新日: 2022-10-03 11:41:54