デイリーレポート | 一般社団法人 金融リテラシー協会

デイリーレポート

2019年10月11日
ドル円は早朝市場で米中通商協議の雲行きが怪しくなったことを嫌気してリスクオフの売りが先行しましたが、早朝リスクオフはカウンターで買い戻しが入り高値を取りに行くというこれまでのパターンが昨日も繰り返されました。最初のきっっかけは東京前場に出たファーウェイ禁輸の一部解除、ここから閣僚級協議への期待が復活。NY市場までは前日終値近辺でのもみあいと様子見が続いていましたが、トランプ大統領が中国副首相と11日にホワイトハウスで会う、協議がうまく進んでいると発言したことでドル円は一時108円台乗せを示現後に若干押して引けました。
いっぽうユーロドルは、東京市場では動意薄の状態が続きましたが、欧州市場序盤にこれまで抜けられなかった1.10の大台をしっかりと上抜けたことで、ストップオーダーも巻き込みながらユーロ買いが強まる流れとなりました。欧州市場の昼頃には1.1034レベルの高値をつけましたが、NY市場ではドル買いの動きから反落、1.10の大台近辺での引けとなりました。ドル円は、本日の米中通商協議が部分合意でまとまるとの期待から株価、為替ともにリスクオンの動きとなりました。思惑で動くのは当然とは言うものの、米中競技に関してはこれまでも、良い感じだ、9割はまとまったと言われながら最後は決裂を繰り返してきただけに、オオカミ少年と化していると思います。実際に合意の2文字を見るまでは思惑で動く気にはとてもなれません。ただ昨日の見通しは外していますので、今日は静観して結果待ちで行きたいと思います。合意となれば一段高、決裂の場合は急反落となりそうですが、引け前に結果がわかるのか引け後週末に入り込むのか、特に後者の可能性がある以上、ギャンブルとなるリスクを取りたくないところです。本日は結果がわかるまでのレンジとして、107.80〜108.20とします。ユーロドルは1.10台にしっかりと乗せる動きを見たことで、これまでの1.09台後半を中心としたレンジがやや上がってきたこととなります。ただ、来週のEUサミットを控えて積極的な買いも難しいですし、それよりも前に本日の米中協議の結果次第でまずドルが動きます。そうした点ではユーロも結果がわかるまでのレンジとして1.1000〜30でのもみあいを想定しておくほうが良いでしょう。それ以後は結果を見てからとなります。ユーロ円も118.70〜119.15のレンジを見ておきます。レポート全文は http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf週足チャートは http://www.ascendant.jp/gain/daily/Weekly.pdf月足チャートは http://www.ascendant.jp/gain/daily/Monthly.pdf

更新日: 2019-10-11 10:53:55