デイリーレポート

週末のドル円は東京市場では108円前後でもみあい、欧州市場に入ってから米金利上昇の動きからユーロドルに売りが入り、ドル円もドル買いの動きとなりました。米国雇用統計を控えてドルは底堅いものの動きは鈍くなり108円台半ばで指標待ちとなりましたが、結果は予想を大きく超える悪い結果となりました。しかし、一時的なドル売りは見られたものの思いの外静かな反応で、ある程度の悪い結果は織り込み済みであったという動きでした。引けにかけてはいったん押しも見られたものの引けにかけては指標発表前の水準に戻しました。

いっぽうユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場に入ってからは米金利上昇の動きとともにドル買い・ユーロ売りの動きが先行しました。その後もユーロはじり安の展開となり、雇用統計にも目立った動きは見られず、NYの昼前に1.0773レベルまで下押し後に、やや戻して引けました。

今回の雇用統計は予想レンジが広く、コンセンサスから特にマイナス方向への広がりが大きかったのですが、出てきた数字は最悪に近いものだったと思います。しかも米国雇用統計は12日を含む週(8〜14日)の統計ですから、直近2週間の新規失業保険急増前の調査結果ですかr、本当に悪い数字が出てくるのは次回5月発表(4月調査分)のものとなるはずです。それを考えると個人的には既にここまで悪化していたということが意外であったと同時に、現状のドル高や底堅い株価にはやや違和感もあります。景気刺激策に対する期待はある程度織り込んでいるでしょうし、実際に景気が回復するのは年後半でしょう。

また、昨日あたりから東京都を含めた感染者急増の地域での非常事態宣言の可能性が高まってきましたが、その場合は日本株も売られる可能性が高く、日銀とGPIFによるPKOがあったとしても従来型のリスクオフ(為替市場はドル安)になるという見方をしています。一部には日本売りで株安・円安という見方もあるようですが、先月もそう言われていた際の実際の市場の動きは資金市場にけるドル不足が招いた為替市場でのドル買いでした。現時点では日本売りというところまでは考えなくてもよいのではというイメージです。

本日予定されていた原油の減産協議も9日に延期されたこともありますし、ドル円は上がったところでは売り、ユーロドルも欧州の弱い材料もありますが押し目では買いという見方をしています。本日の予想レンジは以下のとおりです。
 ドル円  108.00〜108.80
 ユーロ  1.0775〜1.0850
 ユーロ円 116.80〜117.70


配信日:2020年4月6日