デイリーレポート(2020年7月3日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はNY市場が始まるまでは107.45水準での小動きに終止していました。NY市場が市場に入り発表された雇用統計は予想よりも改善が見られたことで、株式市場とともに上昇、しかし107.62レベルの高値を見た後は引けにかけてはやや押しと米国3連休を前に冴えない一日で終りました。

いっぽうユーロドルは東京後場以降じり高の展開となり、欧州株の強さもあり前日高値を上抜けるとストップオーダーも巻き込んで一時1.13台乗せを見ました。その後はイベントを控えて1.12台後半で底堅い推移でNY市場入り。強い雇用統計にドル買い・ユーロ売りとなり、それまでの買いの調整も加わって1.1222レベルまで急反落後にやや戻して引けました。

米国雇用統計は予想より強い数字ではあったものの、依然として2桁の失業率であり、最近の経済活動再開とともに感染者が急増していることが、改めて飲食店等への打撃となっています。客観的に考えると実体経済は決して良い状況ではありませんし、各国とも国による支援の財源は無限ではありません。いまは経済回復が先か、回復しきれずに二番底懸念が出てくるのかの微妙な状況にあると言えるでしょう。本日は米国が独立記念日で休場、週末前ということもあってもみあいを見て、以下のレンジを示しておきます。

ドル円  107.35〜75
ユーロ  1.1220〜65
ユーロ円 120.65〜121.05



配信日:2020年7月3日