デイリーレポート

東京朝方に発表された4〜6月期日銀短観はほぼ予想通りの悪さで大企業製造業DIはリーマン・ショック以来のマイナス幅を記録しました。しかし短観発表直後は前日NY市場におけるドル買い戻しが出切っていなかった様子でストップオーダーから108.18レベルまで上昇。しかし、その後は遅れて反応を見せた株式市場とともにリスクオフによる円買いの流れが続きました。逆に高い水準でドルを買ってしまった向きのストップも出てNY市場の朝方には107.36レベルまで下げ、安値圏でもみあいのまま一日を終わりました。

いっぽうユーロドルは、東京市場では細かい上下はあったものの方向感がはっきりしない流れのまま欧州市場入り。システムトラブルで停止していたDAXが再開とともに下げ、ユーロは対ドル対円で下落しましたが、直接のきっかけは香港での国家安全法施行ごいきなり逮捕者が出たことによる主要株価指数全面安でした。その後、ユーロドルは最近の安値を下抜け1.1185レベルまで水準を下げましたが、日計りで売り込んだ向きの買い戻しが出てNY市場では急反転上昇、1.1275レベルの高値をつけ、引けにかけては1.12台半ばをつけました。

ドル円は108円台にはドル売りオーダーが並んでいたはずですが、ストップがそれを飲み込み遅れて短観に反応した動きが、売りだけでなく買いのストップも誘発させる結果となりました。月曜NY市場以降のテクニカルな動きを中心としたドル買いの流れも終わり、現状は107円台前半のニュートラルな水準へ戻している流れと考えられます。明日はNY市場が休場、本日は前倒して雇用統計もあり、大きな動きは期待できませんが、引き続き材料としてはリスクオフに動きやすいものが多いと思えますので、戻り売りを考えます。107.75レベルをレジスタンスに107.25レベルをサポートとします。

ユーロドルは欧州からNY市場前場にかけて荒っぽい値動きとなりましたが、最終的にはドル安です。英国とEUとの協議が進みそうな話も出ていますので、このあたりはユーロ買い材料でもあります。大きな動きは期待できないものの、ユーロドルは押し目買いが出やすいと考えます。またユーロ円はニュートラルなスタンスでよさそうですが、上がったところでは売りが出やすい地合いはそのままです。ユーロドルは1.1240〜90、ユーロ円は120.80〜121.30とします。


配信日:2020年7月2日