デイリーレポート(2020年7月1日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京仲値前に若干ドル買いが入って以降はNY市場の朝方までまったく動かずの展開が続きました。NY市場前場にはポンドを中心として欧州通貨に月末の買いが入り、ドル円はその影響からドル売りとなったものの東京早朝安値に並んでからは反転上昇、強い米国経済指標や月末の実需のドル買いから引けにかけては108円目前の高値引けとなりました。

いっぽうユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場序盤に英国GDPが下方修正されたことからポンドとともにユーロも売りが先行しました。NY市場朝方まではユーロ売りが続き一時1.1191レベルの安値をつけましたが、ジョンソン英首相がコロナ対策で追加の対策を行うと述べたことから、それまでの売りが買いへと反転、昼前には1.1262レベルの高値をつけ、引けにかけてはやや押しています。

ドル円は東京仲値、ロンドンフィキシングと月末の実需がドル買いとなったことから、ドル買いが目立つ月末となりました。月初早朝には買いが続き108.17レベルの高値をつけていますが、108円台前半には実需のドル売りオーダーもあり、この水準での買いは短期筋のストップが一巡したら終わりだと思います。本日は月も変わり上がったところでは売りも出やすいと見て、108.20レベルをレジスタンスに108.70レベルをサポートとする流れを見ておきます。

月末のユーロドルはポンドの動きに引っ張られた印象でしたが、先週後半からのレンジは抜け出すこと無く方向感は出ず終いでした。本日も1.12台前半を中心としたもみあいを考え、ユーロドルは1.1210〜60、ユーロ円は120.90〜121.50とします。



配信日:2020年7月1日