デイリーレポート(2020年6月30日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では買いが先行したものの上値を押さえられ、後場には下押ししても下げきれずと方向感がはっきりしない流れが続きました。それでも底堅い株価とともにじり高の動きが続く中、NY市場に入り前週高値を上抜けるとストップオーダーも巻き込みながらダウ上昇も支えとなって一段高。一時107.89レベルの高値をつけましたが、引けにかけては利食い売りも出て107円台半ばへ押して引けました。

いっぽうユーロドルは、東京市場から底堅い展開となり金曜高値を上抜けたあたりからユーロ円の買いも手伝って一段高、欧州市場でユーロドルは1.1288レベルの高値をつけました。NY市場ではドル円同様にドル買いの動きとなったことからユーロドルは東京善波水準へと押し、引けにかけては若干戻して引けています。

ドル円は107円台半ばを抜けたことで短期筋のストップと新規の仕掛けドル買いが強まった週明け相場となりましたが、株式市場もこのまま上がり続けるというよりも世界的に感染拡大が続いている状況を見ながらとなるでしょうし、ドル円は50銭刻み程度で次は108円ではドル売りオーダーが出てくると考えられます。本日は上昇後の調整を考えて戻り売り、107.85レベルをレジスタンスに107.35レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは欧州市場の途中まではユーロが他通貨に対して強い地合いとなっていましたが、NY市場ではドルの動きに乗り換えてのほぼ行って来いとなっています。7月に入りEUと英国との協議もあり、どちらかというと当初はポンドとともに売り材料に目が行きやすい流れになると思われます。本日はユーロは対ドル、対円ともにもみあいを考え、ユーロドルが1.1225〜75、ユーロ円は120.80〜121.30のレンジとします。



配信日:2020年6月30日