デイリーレポート(2020年6月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

火曜のドル円は朝からあらっぽい値動きの一日となりました。東京前場にはトランプ大統領が米中貿易合意を打ち切るとのニュースに106.74までドル売り後、否定されたことからストップも加わって107.20まで反発しました。その後NY市場までは高値107.22をつけてからはじり安となり107円をやや割り込んでのNY市場入り。NY市場では改めてソフトバンクのTモバイル株売却による円転思惑とストップオーダーにより一時106.07レベルの安値をつけ、引けにかけては106円台半ばに戻しました。

いっぽうユーロドルにおいてもドルの動きとしては同様でしたが、欧州市場序盤にフランスのPMIが予想よりも強かったことに反応してユーロ買いの動きが加わった分、ドル売りの動きがNY市場まで続きました。NY市場ではドル円とともにユーロ一段高の動きから1.1349レベルの高値をつけた後、1.13近くに押して引けました。

株式市場は相変わらずのリスクオンで米国ナスダックは史上最高値を更新していますが、金価格も大幅上昇していてこのあたりはリスクオフの動きにも思えます。為替市場は主要国(米国、欧州、日本)で短期的な材料で動いている様子で、現状では米国内の抗議デモや新型コロナウイルス感染者増に反応しながらも、冒頭のような材料で動いているという印象です。中期的にはいまだドル安トレンドが続いているものの目先はややドル売りが強すぎた感が濃厚です。本日は昨日のレンジの中でややドルが底堅い動き、ユーロ円はもみあいを考え以下の中心レンジを示しておきます。
 ドル円  106.25〜75
 ユーロ  1.1290〜1.1330
 ユーロ円 120.40〜80



配信日:2020年6月24日