デイリーレポート(2020年6月18日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は、NY市場後場までは動意薄の展開が続きましたが、レンジとしては前日より10銭程度低いに過ぎないものの上値の重たさを感じる流れでした。NY市場の後場に前日テキサス州で感染者が過去最多、フロリダ等でも急増しているなど活動再開後の第二波が改めて懸念される中で最近のもみあいを下抜け。テクニカルな動きが中心でしたが、106.95レベルの安値をつけそのまま安値圏での引けとなりました。

いっぽうユーロドルは、東京市場では底堅い動きとなっていましたが、欧州市場に入り実需のユーロ売りと見られる動きが先行、ドル円とともにユーロ円にも売りが入ったことからNY前場には1.1207レベルの安値をつけました。その後、引けにかけてはドル売りの動きとともにやや買い戻されて引けています。

ドル円は米国内での感染第二波懸念から株価も上値が重たい流れとなっていますが、直近のもみ合いを下抜けたことで、先週安値の106.57レベルを視野に捉えた展開になってきたと考えられます。本日も既に下げが先行していますので、107.05レベルをレジスタンスに106.55レベルをサポートとします。

ユーロドルはNY市場の下げで先週安値をわずかに下回った後は反転しましたが、それでも上値は重たい地合い自体に変化は出ていません。ここ2週間ほどでヘッド&ショルダー型の反転パターンを形成中に見えますので、昨日の安値を改めて下抜ける動きが出てくる時は思いの外下げが速くなる可能性があります。本日は戻り売り、ユーロドルが1.1205〜55、ユーロ円は119.75〜120.35のレンジとします。



配信日:2020年6月18日