デイリーレポート(2020年6月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は、終日107円台前半でのもみ合いに終止し、107.30以下の買いと107.60以上の売りに挟まれ、日銀会合と黒田総裁会見、北朝鮮による南北連絡事務所爆破、米国の経済指標、パウエルFRB議長議会証言等、それぞれ多少の反応は見られたものの、方向感が出ることなく終わっています。

いっぽうユーロドルは、欧州市場序盤までは上値は重たいながらも静かな展開が続きましたが、欧州市場ではユーロが他の主要通貨に対して売りが目立ち、ユーロドル、ユーロ円とも前日の上げに対して2日かけての行って来いの動きとなりました。NY昼前にやや買い戻しが出た後は動意薄のまま引けました。

ドル円は方向感がはっきりしないものの、先週金曜以降は107円台半ばより上での売りのほうがしつこそうな動きを続けています。株式市場も月曜安値からはだいぶ戻してはいますが、昨日は横方向の動きとなり上値が重たい印象です。本日もドル円はもみあいも抜けるとしたら下方向と見て、107.50レベルをレジスタンスに107.10レベルをサポートとします。

ユーロドル、ユーロ円とも週明け以降の2日間で上値の重たかった先週の動きを再確認した動きになったと言えそうです。明日の英中銀MPCを前に新たな材料は出にくそうですが、本日はやや上値が重たいもみあいを考えています。ユーロドルが1.1230〜80、ユーロ円は120.50〜121.00のレンジとします。



配信日:2020年6月17日