デイリーレポート(2020年5月20日配信)
ドル円は東京朝方から底堅い動きとなっていましたが、欧州市場以降は金曜に臨時日銀会合が開催され追加措置を取るとの思惑から円安の動きとなりました。その後はストップオーダーも巻き込みながらNY市場の朝方には108.09レベルの高値を見ましたが、引けにかけては利食いとダウの下げにも押される動きとなりました。
いっぽうユーロドルは、東京市場では動きは見られなかったものの欧州市場序盤以降は前日NY市場のユーロ買いの流れを再開、一時1.0976レベルの高値をつけました。しかし、その後は1.10の大台を前に売りが出てきたことや、NY市場ではドル円とともにユーロ円の売りが出たこともあって1.09台前半へと東京市場の水準に押して引けました。
ドル円はNY市場後場には株価の重さを気にした動きも見られましたが、概してリスクオンの動きが続いた一日でした。日銀会合の思惑も円売り材料となっていましたが、最近は思惑と期待ばかりが強く実体経済と市場の動きが徐々に乖離してきているような印象です。本日は3主要通貨ペアともにもみあいの流れを考えていますので、以下の中心レンジを示しておくにとどめます。
ドル円 107.60〜95
ユーロ 1.0920〜65
ユーロ円 117.60〜118.10
配信日:2020年5月20日