デイリーレポート(2020年5月12日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

円安の一日となりました。実質的なゴールデンウィーク明けとなった昨日は仲値に向けて実需のドル買いが水準を押し上げてのスタート。昼過ぎには押しも入りましたが、欧州市場序盤以降は改めて円売りの動きが目立ち、短期筋のストップオーダーやテクニカルな仕掛けも巻き込んで一段のドル買いの動きとなりました。NY市場では米金利上昇も手伝って後場には107.77レベルまで上昇し、高値圏での引けとなりました。

いっぽうユーロドルは、ドル円のドル買いに引っ張られてユーロの上値が重たい動きが続きました。NY前場に一時的に買い戻される場面も見られましたが、すぐに反落し引けにかけては1.0800レベルの安値を付けたものの、ユーロ円の買いも強かったため、ユーロドルの値幅は広がらないままで終わっています。

ドル円は、まさか107円台の後半までドルが買われる動きになるとは思いもしませんでしたが、実需、ストップ、仕掛けとドル買いに動く注文ばかりで東京昼過ぎにいったん押しが入った以外は全く調整なしの上昇相場を見ることとなりました。ただ、107円台後半は以前売りが出ていた水準でもあり、ここから上の水準では丁寧にドルを売ったほうが良さそうです。本日は107.75レベルをレジスタンスに107.25レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルはドル買いによるユーロ売りとユーロ円との買いに挟まれて、やや売られる流れとなりましがが、ドル円とともにユーロ円もやや買いが強すぎる印象があり、本日はユーロ円の動き次第ではドル円に遅れてのドル買い(ユーロ売り)の動きが出てくる可能性がありそうです。本日はユーロドルが1.0780〜1.0830、ユーロ円は116.00〜116.50のレンジとします。



配信日:2020年5月12日