デイリーレポート(2020年4月28日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は強い株価指数先物の動きとともにじやや円安気味のスタートを切りましたが、後場に入り日銀会合の結果が事前に言われていた通りの内容であったことから、株式市場は一段高となったもの為替市場は材料出尽くして一転水準を切り下げる展開となりました。またユーロドルの買いもドル売りの動きとなり、NY前場には106.99レベルまで水準を下げましたが、その後はダウが底堅い動きとなったこともあって107円台前半でのもみあいのまま引けました。

いっぽうユーロドルは、金曜引け間際のユーロドルの強さを継続し金曜高値を上抜けたあたりからユーロ買いが目立ちました。欧州市場では感染者が拡大はしているものの一部で規制緩和の動きも出始めていることもあって短期筋のユーロ買い戻しの動きも出ていた様子です。その後は米金利上昇によるドル買いも見られたことでユーロ売りとなったことで東京前場の水準に押して引けました。

ドル円は108円超えのドル売りと107円割れのドル買いの双方を確認することとなり、東京の祝日とFOMCを前にして今日は積極的には動きにくい一日となりそうです。これまでのレンジをやや下方向にシフトさせた動きが考えられますので、107.05レベルをサポートに107.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロは金曜の欧州市場以降はそれまでのユーロ売りに対して急速に買い戻しが入っている様子ですが、規制緩和期待とは言っても元々の欧州景気の地合いの悪さを考えると、このまま上がり続けるとも思えません。昨日の動きを見ていると目先は1.0860レベルではユーロ売りが上値を抑えてきそうです。本日はユーロドルが1.0815〜60、ユーロ円は116.00〜45のレンジとします。



配信日:2020年4月28日