デイリーレポート

ドル円は仲値に向けての実需のドル買いと買いが先行した株価に引っ張られて107円台半ばから107.78レベルの高値をつけた後は高値圏でのもみあいを続けていました。東京後場には107.95レベルの高値をつけましたが、108円台では売りも見られ海外市場以降は107円台後半の狭いレンジの中でのもみあいを続けました。
いっぽうユーロドルは東京時間中はあまり動かず、後場にドル円の動きと同様にドルの動きとしてユーロ売り後のユーロ買いが出ましたが、こちらも方向感がはっきりせず、目立った動きが無いまま1.08台後半のもみあいに終止していました。

為替市場は狭い値幅でのもみあいが終日続いていましたが、NY原油の期近5月限は大荒れとなり、現受け(原油の現物受け渡し)を避ける買い手による損失覚悟の投げで一時マイナス40.32ドルの安値をつけ、終値もマイナス37.63ドルと史上初のマイナス価格での取引となりました。コロナショックで原油の需要が減り価格自体が下がっていたところに、最終日が近づいたもののNY原油貯蔵施設は満杯、当業者(日本でいう元売り、商社等の現受けが可能な業者)以外は損失覚悟の投げ売りをするしかない状況でした。結果として期近のみ大暴落、2番限(6月)は20ドル台という理論上でしかありえないことが現実となりました。

このことから依然として原油の需要が非常に低く、NY原油以外の貯蔵施設も満杯に近づきつつあるという状況になってきているようです。冷静に考えると、実体経済の回復にはまだ時間がかかり、株式市場もリスクオフで動き、為替市場も「ドル売り(円買い)に動く」というのが個人的な見方です。

そして、さらに北朝鮮の金正恩が危篤あるいは既に死亡というニュースが流れてきて、このことから韓国市場はリスクオフの動きとなっています。秘密主義の国で死亡していたとしても事実は隠す可能性も高いため、すぐどうのという話ではないかもしれませんが、リスクオフ要因のひとつと見ていたほうがよいと思います。

為替市場は比較的他市場に比べれば落ち着いているのでしょうが、本日は色々とリスクオフに注意が必要です。ドル円は円高、ユーロ円も円高、ユーロドルはユーロ円の影響もありユーロ安として考えていますので、以下のレンジを上げておきます。
 ドル円   107.30〜107.90
 ユーロドル 1.0810〜1.0880
 ユーロ円  116.20〜117.10


配信日:2020年4月21日