デイリーレポート

ドル円は早朝こそ買いが強まった株価指数先物の動きに続いしてドル買いの動きとなりましたが、東京市場が始まり株価の上値が重くなる動きとともにドル売りの流れとなりました。108円台から107.65レベルまで下押し後は若干の買い戻しも見られたものの基本的にもみあい、NY前場には株安の動きとともに改めてドル売りの動きとなり、107.30レベルまで下押し後にやや戻して引けました。

いっぽうユーロドルはドルの動きとしてほぼドル円と歩調を揃える動きとなりました。東京前場のユーロ買い(ドル売り)後にもみあいを挟んでユーロ売り、水曜以降高値を切り下げる動きとなっていたこともあって仕掛けっぽいユーロ売りも入っていた様子でした。一時1.0812レベルと週間安値をわずかに更新したものの、NY市場ではドル売りの動きとともに1.0893レベルまで反発。引けにかけてはやや押して引けています。

ドル円は比較的落ち着いた動きが続いています。4月3日以降は1円未満のレンジが半月ほど続いていますが、コロナウイルスの感染者増も世界的にはペースダウンしているとはいうものの、コロナ後の楽観的な思惑で動けるような実体経済ではありません。金曜に発表された中国GDPも大幅なマイナスを記録していますが、主要国への影響は2か月遅れ程度で影響が出てくるはずで、既に1〜3月期も悪化していますが4〜6月期も酷い数字が頻発してくることは間違いないでしょう。

NY原油も17.31ドルまで下げていますし、そうしたことを考えるとリスクオフに注意ということだけは確かです。問題はリスクオフを為替市場でどう取るか見方が分かれているところです。一時期は資金調達難によるドル買いが目立ちましたが、その部分が解消されたとするとやはり従来型のリスクオフで株安、ドル安という動きがメインシナリオであると思います。最悪の経済状況下では安全資産は米ドルだという見方もあるようですが、現在の世界で最も感染者が多い米国の状況を見ていると、ドルを安全資産と見ることには抵抗があります。

仮にこの世の中が何年も続くというのではあれば、それこそ恐慌に繋がりその時にはシナリオ全体を組み直す必要がありますが、今後早ければ夏にはコロナウイルスを撃退し、時間はかかっても景気回復への道を歩むというのが最もありそうな動きです。そうであるならば、コロナ前の動きを考えての投資行動のほうがしっくり来るのではないかと考えています。

週明けは原油市場、株式市場を見ながらの展開となりますが、為替市場はあまり大きく触れるような流れにはなりにくく、基本的にややドルの上値が重たい中でのもみあいを続けやすいと見ています。本日は以下のレンジを中心に動く流れを考えておきます。
 ドル円   107.20〜107.80
 ユーロドル 1.0840〜1.0890
 ユーロ円  116.65〜117.15


配信日:2020年4月20日