デイリーレポート(2020年6月19日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は、東京市場では株価とともに前場は円高が先行し、後場は買い戻されるという動きとなりましたが、前日NY後場以降の下げの影響が残り107円台の乗せると売りが出てくるという動きとなりました。欧州市場に入り再び株価が下げに転じる動きとともにドル円は売りが強まり、NY前場には106.66レベルの安値をつけましたが後が続かず、引けにかけては107円近辺へと戻して引けました。

いっぽうユーロドルは東京市場では動かず英中銀MPCの結果待ちの流れとなりました。注目のMPCでは利下げと資産購入枠拡大の双方を実施する追加緩和という見方も一部ではありましたが、結果は指南購入枠の拡大のみで金利は現状維持。当初買いが先行したポンドは一転下げに転じ、ポンドに引っ張られてユーロドルもNYの昼過ぎには1.1185レベルの安値をつけそのまま安値圏での引けとなりました。

ドル円は水曜NY前場までのもみあいをその後下抜けたというテクニカルな要因が大きかったと思いますが、その後ももみあいの中でそれまでの安値圏(107.10レベル)がレジスタンスとなる動きを見せています。本日も週末前ではあるものの引き続き同水準では戻り売りが出やすい展開です。107.10レベルをレジスタンスに106.60レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルはポンドが英中銀MPC後に月間安値を更新する動きとともに水準を切り下げました。ユーロ円でも上値が重たい展開が続いていることもあり、本日もユーロは対ドル、対円ともに戻り売りが出やすい流れとなりそうです。ユーロドルが1.1170〜1.1220、ユーロ円は119.45〜120.05のレンジとします。



配信日:2020年6月19日