デイリーレポート(2020年6月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は株式市場が安く始まった動きとともに円高の動きが先行しました。後場には107.00レベルの安値をつけたものの、株式市場が下げ止まる動きから反転、欧州市場では下げる前の水準に戻したものの動きは鈍く、引けまで107円台前半での小動きに終止しました。

ユーロドルは、東京市場ではドル円とドルの動きは揃ういっぽうで、ユーロ円はドル円の円の動きと足並みを揃えていたこともあって、NY市場までは上値がやや重たいながらも1.12台半ばでのもみあいを続けました。NY市場ではダウ反発の動きがユーロ円での買い戻しとなりユーロドルも上昇、NY後場には1.1333レベルの高値をつけ高値圏でのクローズとなりました。

ドル円は株式市場の下げには敏感な動きとなったものの、NY後場には市場でダウが反発する動きには鈍いままでした。本日の日銀会合を控えていることや、北京で新型コロナ感染第二波の懸念が出ていることが上値を重くしていた可能性もありそうです。本日は株式市場はNYの動きを受けて堅調そうですが、ドル円は引き続き戻り売りを考える向きが多いと見て、107.60レベルをレジスタンスに、107.10レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロは対ドル、対円ともに前日までの下げに対する調整が入ったという印象です。価がNY市場で反転上昇したことから特にユーロ円の上昇が目立ちましたが、株式市場も昨日の夜間取引で目先の安値をつけたという確信まで持てず、積極的にリスクオンに動く感じはありません。本日はNY終値を中心としたもみあいを考え、ユーロドルが1.1300〜50、ユーロ円は121.30〜90のレンジとします。



配信日:2020年6月16日