デイリーレポート(2020年5月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

シンガポール、ロンドン、ニューヨークと主要市場が休場となっていることもあってドル円は小動き、国内の非常事態宣言全面解除にも株式市場は買いで反応したものの為替市場は目立った動きは出ませんでした。終日のレンジも23銭に留まり静かな一日となりました。

いっぽうユーロドルは、東京市場では動きは無かったものの欧州市場に入り、EUの4か国が共同でドイツとフランスが提案した経済復興基金に反対を表明したことから売りが先行。金曜安値を下回るとストップオーダーも出て1.0870レベルの安値をつけましたが、主要国が休場となる中ですぐに買い戻しも入り逆に1.0915レベルまで反転上昇する動きを見せました。その後は目立った動きは無くなり1.0895レベルで膠着のまま引けています。

ドル円は107円台後半で動きが止まっていますが、先週の108円台での上値の重さを考えると積極的に買い進める感じはありません。先週後半のレンジとなった107円台半ばをもみ合いの中心とした動きが本日も続くと見ています。本日は107.45レベルをサポートに107.85レベルをレジスタンスとします。

ユーロは週末以降、EUの一部4か国(オーストリア、スウェーデン、デンマーク、オランダ)が復興基金に反対する動きを見せていることから、早期の実現は不透明になってきました。1.10台で目先の高値をつけたことは確実な状況ですが、それでも先週初に上げた水準から考えるとまだ高い水準にあり、戻り売りが出やすい流れになってきたと考えられます。本日は戻り売りを考え、ユーロドルが1.0870〜1.0915、ユーロ円は117.10〜55のレンジとします。



配信日:2020年5月26日