投稿日:2020年7月8日
最終更新日:2020年8月10日

アドオン方式(add-on)とは

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WRITER 安達先大行
監事
これからの日本を背負う子どもたちに「金融教育」を行う取り組みが始まろうとしています。 先進国の中でも株、為替、投資商品など金融に関する情報を読み解く力「金融リテラシー」が格段に低いことに対する対策を、国が教育カリキュラムへの導入という形でようやく取ろうとしているのです。
アドオン方式(add-on)とは

アドオン方式(add-on)とは

金融リテラシー向上のため、知るぽるとサイトの金融用語解説をベースに「あ行」から順にお伝えしています。
補足説明が必要と思われる箇所には追記していきます。

本日は、金融用語解説 あ行の「アドオン方式(add-on)とは」です。

ショッピングローン等で用いられる
アドオン契約と残債契約の違い

【残債方式とは】
各分割返済単位期間(毎月返済の場合は1ヶ月間)毎に残存元本に実質金利をかけて利息計算を行い、残高に見合った利息を徴求する方式。
残存元本金利体系とも言います。
元金均等返済方式・元利均等返済方式・リボルビング方式等は残債方式に含まれる契約。

【アドオン方式とは】
利息の計算方式の一種。
あらかじめ元金に対して分割払い回数と所定の年利率を掛けて利息額を算出する。
元金と利息の総額を分割回数で割って毎回の返済額を決める方式。
利息額は借入金額が減らないものとして計算されているので、実質金利は表面金利より高くなる。

金融用語解説_アドオン方式(add-on)とは

知るぽると_アドオン方式(add-on)とは

利息(クレジットの場合は手数料)の表示方法の一つ。

当初の元本に対して「上に乗せる」(add-on)形で利息を計算する。 お金を借りたり、クレジットで商品を購入し、分割払いで毎月一定額を返済する場合などに使用されることがある。たとえば、「2万円を借り、毎月一定額を返済する」場合、「アドオン利率(金利)20%」で「10回払い」であれば、利息は4,000円(20,000×0.2)、毎回の返済額は2,400円(24,000÷10)となる。これを年利にするとアドオン年利は24%(20×12/10)となる。しかしこの方式では、毎月の返済で元金が減っているのに、元金が減らないものとして計算している。元金が返済によって減少していくと利息の計算は複雑になるが、この例の場合は実質年利41.52%で、アドオン方式に比べかなり高くなる。アドオン方式は計算は簡単である(注)が、消費者に実際(実質)の金利より低いとの誤解を与えるため、割賦販売法ではアドオン金利の表示を禁止し、実質年利のみの表示を義務づけている。金融商品の金利を検討する場合には、実質年利に注目すべきである。

(注)上記の例で「12回払い」であれば返済額は毎回2,000円(24,000÷12)、「15回払い」であれば毎回1,600円(24,000÷15)と簡単に計算できる。

この情報は、2015年(平成27年)10月時点の情報です。

知るぽると_アドオン方式(add-on)とは